私のお兄ちゃんはみてるだけでくらくらぁ〜ってなっちゃうくらいかっこいい

それで優しくてちょっと声が大きくてうるさいけど大大大好き!!

そんなお兄ちゃんと明日はお出かけ!

仕事が忙しいくていつもはぜんぜん構ってもらえないから明日はじゃんじゃん構ってもらうぞ!

一緒に映画みたりご飯食べたりあぁぁ〜〜考えただけでもうだめ

明日が楽しみ☆


のに
 



「わりぃなぁ。明日、任務はいっちまってなぁ。出かけんのは今度でいいかぁ」

今のお兄ちゃんの言葉で一瞬、私はフリーズする


「あ。うん。別に今度でもいいよ!明日、お仕事がんばってね!」

なにいってんの。私。そんなこと1mmもおもってないでしょ



お兄ちゃんは「わりぃ」と一言だけいってバタンとドアの音を立ててどこかにいってしまった






「ボスと私どっちが大切なんだっつの!」

どこかの性悪の彼女みたいなことを言いながら壁にクッションを投げつけた

「・・・・ずっと楽しみにしてたのに。お兄ちゃんのばーか。もう許さないからなー・・・」

ボソッっと呟いて曲げたひざに顔をうめる





ドアが開く音がした
こつこつ歩く音。私の方にくる



「おい、顔あげろぉ。」
暖かい手が私の肩を揺さぶっている。お兄ちゃんだな

お兄ちゃんにこんな顔見られるのはやだな
私は何事もなかったかのような顔をしてひざにうめていた顔をあげた



「なに?お兄ちゃ・・・」




今日、二度目のフリーズ
私の体は暖かみにつつまれている
つまり、お兄ちゃんに抱きしめられている



え、ええええええ?だめだ。お兄ちゃんと出かけたい気持ちが大きすぎてこんなリアルな夢をみているんだそーだそーだ絶対そうだ

とかなんとか考えているうちにどんどんお兄ちゃんの腕に力がこもってきて
私を抱きしめる力が強くなった。嬉しいけど、痛い。




「お、お兄ちゃん・・・な、なななな・・・」
やっと声がでた、な、なんか恥ずかしい。私、ななななってなんだ

「わりぃ、ちょっと強かったかもな」
そういって私はお兄ちゃんの腕から解放された
「明日、一緒に出かけられないぶんなぁ。くだらねぇことで脳みそ使うんじゃねーぞ」
そういってお兄ちゃんは私の頭を不器用に撫でながらさっきと同じようにバタンとドアの音をたててどっかにいってしまった







「・・・・大好き、お兄ちゃん」
小さく小さく誰にも聞こえないように呟いた











      感

                                        (お兄ちゃんだぁーい好き!)





企画「Una persona a dorata!」様に提出。素敵企画に参加させていただきありがとうございました!
(2008,0526)乙 薔薇子